天然トコフェロールを乳化させ汎用性を高めました
加工食品業界では、油脂利用食品の油脂分の酸化抑止は欠かすことのできない永遠の課題であります。
この油脂分の抗酸化対策として、合成酸化防止剤、天然抗酸化剤、抗酸化助剤などが利用され、なかでも天然物素材として天然トコフェロールのガンマー体とデルター体が注目されていました。しかし天然トコフェロールの欠点は油脂成分本体の酸化条件反応が発生すると、天然トコフェロール自体が酸化促進剤となりうることが多く、また油脂成分であるため水分含有食品には提供しにくいものでした。
この問題を解決できれば、油脂分の長期抗酸化安定性を維持することができ、水分系への分散も良好で食品に対し使用しやすい条件となり、天然トコフェロール高含有の水溶性エマルジョンの開発に至りました。(特許取得)