従来の技術分野では界面活性剤とケイ酸ナトリウムを混合するとゲル化してしまい、透明液体洗浄剤を作り出すことは不可能とされてきましたが、弊社の技術力により界面活性剤とケイ酸ナトリウムとを、水中に含有する透明液体洗浄剤の開発に成功し2003年に特許を取得しました。ＰＣＴ出願も行い世界23か国において特許を取得しました。
(特許番号 3262339号)

本液体洗剤の特徴は、まずはその洗浄力の高さです。ケイ酸ナトリウムを完全溶解することでケイ酸ナトリウムの持つ優れた洗浄力をフルに発揮することができます。粉末はまず水に溶解させる必要があり、溶けきらない場合もありますが、水に倍散できる液体洗剤は溶けきらないという概念がありません。100％洗剤の機能を発揮できます。

環境への配慮も忘れてはいけません。洗剤として使用後は弱アルカリ性で河川への水質影響も少なく、またケイ酸ナトリウム含有により洗浄力を損なうことなく界面活性剤の使用量の低減ができ、泡立ちが少なくなります。ライフサイクルアセスメントにおいても粉末化のスプレードライ工程を必要とせず、co2排出の抑制ができ環境負荷の低減が可能となります。

この特許技術に目をかけていただいて、2017年には岩成真一氏（慶応義塾先端科学技術研究センター研究員）をチームリーダーとするプロジェクトチーム（株式会社ミロット様、島根印刷株式会社様、グリーンエムアンドジャパン株式会社）に技術提供の形で参画し、横須賀刑務支所における刑務所作業製品の新商品（ブルースティック液体版）開発のお手伝いをさせていただきました。